初心者一眼レフ入門~5万円以内で選ぶおすすめカメラ5選~



初心者一眼レフ入門~5万円以内で選ぶおすすめカメラ5選~

本記事では、これから本格的に一眼レフカメラを始めたいと思っている方向けに、一眼レフカメラを買う際に知っておきたい基本知識と安く買えるおすすめカメラをご紹介していきます。

「一眼レフカメラを手にして、もっと良い写真を撮りたい」

「一眼レフとデジカメの違いもあまり分かっていない」


「カメラの種類が多くて何を買えばいいか分からない」

このような悩み・疑問を解決したいと思っている方はぜひ参考にして自分に合う素敵なカメラを見つけて下さい。

 

一眼レフカメラを買う前に知っておく知識

一眼レフデビューをする前に、予めカメラの基本知識については知っておきたいところ。

まずは一眼レフカメラとは何か?というところから解説します。

「そもそも一眼レフカメラって?」

「デジカメとの違いは何?」

と思っている方はぜひチェックしてみてください。

一眼レフとは?

カメラには大きく分けてデジカメ(コンデジ)と一眼レフがあります。

価格の安い・高いの違いはすぐに分かりますが、デジカメと一眼レフにはどのような特徴の違いがあるのでしょうか。

一眼レフの「一眼」とは、被写体を撮影するレンズと被写体を覗くファインダーレンズが一つであることを指します。

一昔前のカメラはレンズが2つ存在する「二眼レンズ」が主流でした。ですが、一眼カメラが登場してからは、レンズが2つ搭載されることから重たい、持ち運びに不便な二眼カメラは姿を消し、今では一眼カメラだけが残ったという歴史があります。

一眼レフカメラの「レフ」とは英語の「reflex」、つまり「反射」を指します。レンズを通った被写体の映像が、中に入っている鏡(ミラー)に反射し、反射した光(被写体)をファインダーから覗くという仕組みです。

これら2つの特徴を表したのが一眼レフカメラになります。

最近ではデジタル化が進み、映した写真をフィルムではなくデジタル処理し、SDカードに保存する「デジタル一眼レフカメラ」が主流になってきました。

デジカメと一眼レフカメラの違い

次に「デジカメ(またはコンデジ)」との違いについて見ていきましょう。

デジカメには一眼レフのようなファインダーが付いていません。映った被写体の光を電機信号に変換し、液晶画面に表示させる仕組みです。

このように被写体を映す仕組みの違いでデジカメと一眼レフを分けることができます。

また、見た目で判断するなら、大きさ重量の違い、ファインダーの有無、レンズ交換の可否が挙げられます。

一眼レフカメラは光学ファインダーが付いていることで比較的大きいのが特徴です。動く動物の被写体や運動会で子どもの走る姿をドラマチックに撮影するなど、いろんな用途で活躍できるのがメリットです。また、レンズ交換ができるため、望遠レンズで月の写真を撮影したり、超広角レンズで大勢の人の集合写真を撮るなど、レンズのカスタマイズによる用途も多くあります。

一方デジカメは、光学ファインダーが付いていないことでよりコンパクトなサイズかつ軽量化が進んでいます。ズボンのポケットに入るくらいの物まであり、持ち運びに便利なのが特徴です。その代わり、レンズを変えたりなどができなかったりなど、機能面での制約があるため用途が限られるのがデメリットです。

「一眼レフは大きくて重たいけど、いろんな写真が撮れる本格派カメラ。」

「デジカメは小さくて軽いけど、撮れる写真の質には限界あり。」

ざっくりですが、一眼レフカメラとデジカメにはこのような違いがあると認識しておけばOKです。

 

人気上昇中のミラーレス一眼

近年では「ミラーレス一眼」と呼ばれる種類のデジタルカメラも登場してきました。

ミラーレスと呼ばれる通り、一眼レフカメラにあるファインダーが付いていないのが特徴。その分軽量化に成功している上に、レンズ交換による広角・望遠撮影の自由度の高さ、背景のぼかし機能といった、デジカメ(コンデジ)にはない多様な機能が魅力です。

ただし、ミラー(反射鏡)がない為に被写体の光が液晶画面に反映されるまでにタイムラグが発生するのがデメリット。一眼レフのような動く物の瞬間を捉える撮影にはあまり向かない仕様です。

ですがそれを差し引いても余りあるほど機能性とコンパクトさに優れているので写真を本格的に始めたい方、特に女性に高い評価を得ています。

ミラーレス一眼は一眼レフカメラとデジカメの中間といったイメージ。

価格も比較的安価なため、一眼レフカメラの入門編としてミラーレス一眼カメラはおすすめと言えます。

レンズ交換でよりカメラが楽しくなる

デジカメ(コンデジ)にはない、一眼レフカメラの楽しみ方に「レンズ交換」があります。

広角レンズで画角の広い風景写真や集合写真を撮る。望遠レンズで遠くにある被写体をアップで捉えてドラマチックな画を撮る。このように、様々なレンズを試し、自身の理想的な一枚を目指すことができるのが一眼レフカメラの魅力です。

デジカメ(コンデジ)ではレンズの交換ができない仕様であるため、レンズの楽しみ方は一眼レフあるいはミラーレス一眼だけの特権となっています。

レンズには大きく分けて単焦点レンズとズームレンズの2種類があります。

 

単焦点レンズ

ズームレンズに比べ画質が良いのが特徴。被写体を比較的近くから撮影することが多く、背景ぼかしなどを駆使することで、被写体の美しさを際立たせることができます。

ズームレンズ

遠くの物・動く物の撮影など様々なシーンに対応できるレンズ。
画質は単焦点レンズに劣るものの、その分いろんなシーンでの使えるのが魅力です。

レンズごとに撮影に向いている写真は以下のようになります。

単焦点レンズ ズームレンズ
ポートレート撮影(背景ぼかし)
近くにある花・風景の撮影街中でのスナップ写真
スタジオでモデルを撮影
旅行先で遠くの建築物を撮影
運動会に出る子供の撮影
結婚式の新郎新婦を撮影
イベントに出るタレントを遠くから撮影

ちなみに、レンズは同一メーカーで合わせることもできれば、他メーカーのレンズを合わせることも可能です。

一眼レフカメラを始める方はレンズ集めの楽しみもあるという事もぜひ覚えておいてください。

 

メーカーによって撮れる写真が違う

ミラーレス一眼を含めると国内シェアが分かれるものの、一眼レフカメラだけに絞ると国内では

Canon(キャノン)

Nikon(ニコン)

がシェアを独占しています。

それだけ2社の一眼レフカメラが優秀である証拠なので、初心者はこの2メーカーどちらかを選択すればそこまで大きな間違いをすることはないでしょう。

 

Canon一眼レフカメラの特徴

一眼レフカメラの中でもプロ向け、初心者向けに豊富なラインナップが用意されているのがCannon。

写真の発色は鮮やかで、実物よりもより濃い目の色になりやすい印象です。大衆ウケする写真映りと評価されています。

ただし、現在は写真加工ツールも充実しているため、色合いの調整は後からでも可能です。色合いが気に食わないからといってCannonカメラを避ける必要はないでしょう。

 

Nikon一眼レフカメラの特徴

一眼レフカメラの老舗として歴史の長いニコン。

特徴としては丈夫で壊れにくいというのがあります。NASAが宇宙での撮影のためにニコンのカメラを注文したというニュースが過去にあったりなど、その性能の高さは折り紙付きです。(参考:日経XTECH

写真の実物の色合い通りに近い、自然な発色が特徴で、Cannonの鮮やかな発色とはまた違った奥深い味わいの映りが魅力です。

なお、ミラーレス一眼を検討している場合は、他にも優秀なメーカー数多くあります。

Panasonicは初めてミラーレス一眼カメラを開発・発売したメーカーで、何種類ものミラーレス一眼を発売しています。

また、OLYMPUS(オリンパス)はミラーレス一眼だけで見れば国内シェアがトップクラスで人気の高いメーカーです。

初心者が一眼レフを買う際の注意点

続いて、初めて一眼レフカメラを購入するという方が知っておきたい注意点について解説します。

中古品は保証の有無に注意

メーカー保証は1年ですが、安心を求めるなら追加で保証期間をつけるのがおすすめです。

カメラの性能を余すことなく使用するのか?

どんな写真が撮りたいかで選ぶカメラも変わります。
もちろん、写真のプロを目指すならレンズキットのフルサイズ一択。

趣味の延長で始めたいというならミラーレス一眼から始めるのもアリ。自分の撮りたい写真がどのカメラなら実現できるかを確認しましょう。

ボディ単体よりもレンズキットが無難

一眼レフカメラの醍醐味として広角・望遠レンズによるシーンごとの撮影があります。

ボディ単体だけ用意するよりも、レンズの違いによる写真が楽しめる一眼レフカメラ(またはミラーレス一眼)を購入したいところ。本格的なカメラを始めるなら本体とレンズのセットで購入するのが無難でしょう。

 

一眼レフカメラの選び方

次に、一眼レフカメラの選び方について見ていきましょう。カメラを選ぶ際に最も重視したいことは何か想像しながら、本項を確認してみてください。

価格で選ぶ

買い物をする時「できるだけ安く買いたい」と考えるのが普通です。

お目当てのカメラが見つかったなら、まずは情報収集してより安く買える店舗・タイミングを調査していきましょう。

近くの店舗で、セールがあるかをチェックしていきます。

新機種が登場した場合は型落ちで前モデルが安くなる傾向にあります。公式サイトを確認し、新作が近々登場するかなどの情報も集めておきましょう。

新品・中古限らず、ネットでは実店舗より安く販売されていることが少なくありません。店舗での相場をチェック後に「価格.com」などの比較サイトで最安値を調べるのも一つの手です。

軽量・コンパクトさで選ぶ

持ち運びのしやすさで選ぶか、それよりも性能面を重視するかで選ぶカメラが大きく変わってきます。

高性能な一眼レフカメラほど、大きく・重たくなっていくもの。

一眼レフカメラで最も軽い部類としては本体重量は約400g。レンズ装着込みで600g程度のものがあります。

それに対して本体約900g、レンズ込みで1600g以上と、かなり重たい一眼レフカメラもあります。

性能を求めるなら、軽さ・コンパクトさは捨てなければいけませんが、カメラを趣味として続け行くことを重視したいのであれば、持ち運びしやすさを重視した選択をするのも大事なことです。

性能で選ぶ

性能で一眼レフカメラを選ぶ際にはいくつかポイントがありますが、価格にも大きく影響してくるのがセンサーサイズ。

センサーサイズは一眼レフカメラにおいて、映した被写体の光を受け止める役割を果たします。

センサーサイズが大きければ大きいほど、より高画質で広い画角に対応したり、ぼかしがよく効く、暗所撮影に強くなるなど、あらゆる面で良い高性能なカメラとなります。

イメージセンサーには「APS-C」と「フルサイズ」があり、フルサイズが最もセンサーが大きく高性能です。

フルサイズカメラが買えれば良いのですが、実はフルサイズになるとカメラの値段が跳ね上がり、数十万円ほどしてしまうのです。

初心者からいきなり数十万円のカメラを買うのは気が引けますよね。

実際のところ「APS-C」のセンサーサイズでもスマートフォンの10倍以上の大きさのセンサーサイズとなっていて、一眼レフカメラとして十分な性能があります。

初心者の方ならまずは「APS-C」タイプの一眼レフから選んでいくのが無難でしょう。

 

5万円以内で購入できる一眼レフカメラおすすめ5選

初めて一眼レフカメラを購入するという方の場合、いきなり高価な最高級品にするよりも、できるだけ安価で扱いやすいカメラを選ぶのが良いでしょう。

最後は予算5万円で購入できる一眼レフカメラについて、いくつかおすすめをご紹介していきます。

ぜひご自身に合う一台を探してみてください。

Canon(キヤノン)EOS Kiss X9

国内シェアの多くを占めるCannonのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」は、安価で手を出しやすい上に、性能的にも十分なスペックを誇るのが魅力。

画素数は約2420万画素、オートフォーカス機能やWi-Fi接続でのスマホ連動と便利な機能が多数。

シャッター速度は1/4000秒と非常に速く、動く物体の決定的な瞬間をハッキリと捉えることが可能です。

本体重量は406gと一眼レフカメラの部類では非常に軽く、持ち運びしやすいため、首にぶら下げて出かけるのも苦ではありません。

画面表示には「やさしい」「標準」の2種類を搭載。

「やさしい」を選択すれば、様々なシーンでの撮影にその都度最適な撮り方をアドバイスしてくれる画面表示が出るように。カメラ初心者には嬉しいサポート機能が充実しています。

ボディだけであれば5万円弱、ズームレンズとのセット購入となると5万円を若干オーバーしますが、それでも一眼レフカメラの中では最安級クラスと言えるでしょう。

 

Canon(キヤノン)EOS Kiss X7i

同じくCannonのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X7i」は2013年発売のもの。

後継機が続々登場する中で、型落ちとしてまだまだ長く人気があるモデル。

重量も580gと一眼レフカメラの中では軽く、持ち運びしやすい点も高評価。

撮影中・撮影後の写真に特殊効果が加えられるクリエイティブフィルターや、状況に応じた撮影モード搭載など、初心者でも楽しんで使える機能がたくさんあるのも魅力の一つです。

Wi-Fi非搭載のため、撮影した写真を移行させるのに少し不便なことを予め理解したうえで購入しましょう。

 

Nikon(ニコン)D3400

Nikonが2016年に発売したデジタル一眼レフカメラ「D3400」。数年前の機種ながらも長期的に購入され続けている人気モデルです。

有効画素数2416万画素、高速連続撮影5コマ/秒、フルHD1080/60P動画対応と高機能ながら、比較的安価で購入できるのが大きな魅力。

質量も445gと軽く、持ち運びに適しており、女性にもおすすめできる一台です。

 

Panasonic ミラーレス一眼 LUMIX GF9

Panasonicから登場して大ヒットとなったミラーレス一眼「LUMIX GF7」。その後継機となる「LUMIX GF9」は2017年に登場しました。

光学ファインダーが付いていないミラーレス一眼は、その分軽量化が成功しているため持ち運びに便利。男女問わず楽にカメラを扱うことができます。

液晶画面はセルフィーモードで自撮り用に画面を確認しながら撮影が可能。

その他、30コマ/秒撮影ができる「4Kフォト機能」や被写体がピンぼけしてしまうリスクを軽減する「オートフォーカス追随機能」など、初心者には嬉しい機能が満載です。

 

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ PEN E-PL9

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オリンパス
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ミラーレス一眼カメラの国内シェアトップを誇るのがオリンパス。

中でもミラーレス一眼カメラ「PEN E-PL9」は革調素材の上品なデザインと、本体重量380gという圧倒的な軽さが魅力。

液晶画面でのタッチ操作は扱いやすく、Wi-Fi・Bluetoothによる別デバイスへの簡単転送などもできる多機能な点も評価が高いです。

後継機であるOLYMPUS ミラーレス一眼カメラ「 PEN E-PL10」は2019年に発売されていますが、価格は5万円を少しオーバーする程度。予算がある方なら、より新しいモデルを選ぶのも良いでしょう。



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