1 調査方法
5月から11月まで月1回(第3週)、各漁場・種類毎に20貝を分析。
2 測定項目および判断指標
・グリコーゲン :アコヤガイの栄養の蓄積状況を示す指標で、数値が高いほど健康状態が良好。
・a値 :閉殻筋(貝柱)の赤色度を示す指標で、数値が高いほど赤みが強い。
赤みを帯びた黄色で3、明らかな赤色で5以上。
3 調査結果一覧
育成 漁場※1 | 貝の種類 | グリコーゲン (%) | a値 (平均値) | 備考 赤変個体数(測定数20個) |
南部 | 日本貝 | 5.9(5.6) | -0.9(-1.0) | 赤変個体数0個 |
南部 | 日中交雑貝※2 | 5.2(4.9) | -0.8(-1.0) | 赤変個体数0個 |
中部① | 日中交雑貝 | 7.9(8.5) | -0.9(-0.9) | 赤変個体数0個 |
中部② | 日中交雑貝 | 12.0(6.9) | -0.9(-1.0) | 赤変個体数0個 |
北部 | 日中交雑貝 | 4.0(4.2) | -0.5(-0.7) | 赤変個体数0個 |
*1 南部:由良半島以南 中部:由良半島から三浦半島 北部:三浦半島以北
*2 日中交雑貝:日本貝と中国貝の交雑貝
( )内は昨年同月の数値
4 調査結果の概要
・肉質に関して、健康度の指標となるグリコーゲン量は、全ての海域で3%を上回っており、概ね
良好だと判断された。
・貝柱の赤変個体は認められず、赤変度合を示すa値は前年と同程度であった。